以前「会話が成り立たないのはあなたのせいじゃない」という記事を書きました。読んでくださる方が多く、同じように悩んでいる方がいるんだなと思ったものです。
まだ読まれていない方は先にぜひ読んでみてくださいね。
今回は、IQ(知能指数)が高いor周りと差があることで人間関係に悩む人に向けて書きます。
実際にIQなど脳の考え方との違いでトラブルになった私の過去の体験談をもとにお話します。その中で私が気づいた5つ掟を「コミュニケーション改善法」としてお伝えできたらと思います。これは仕事でも恋愛でも使えます。
高知能ほど孤独。でもそのままでいいのか?
IQが高いor周りとの差に問題を持つ人は、周りから理解されにくく孤独です。こちらが相手を理解できることが少ないように、相手も自分を理解できないのです。そうなると遅かれ早かれお互いのコミュニケーションに亀裂が入ります。「あの人は理解できない」と遮断してしまうのです。
『高知能者のコミュニケーショントラブル』(最後に情報記載します)という良書に出会って、私自身は楽になりましたが、IQが違うから周りと「協調しなくていい」というのではありませんよね。もちろん人間誰しも生きていれば理解できない人はいるものです。しかしながら、和の精神が重視される日本社会で生きていくと決めたなら、わざわざ敵ばかりの茨の道に進むのは効率が悪いのです。ここで「このままでいいはずがない」危機感を持つと思います。(だから皆さんはこの記事を見られているのだと理解します)
何考えているのか分からないと言われた私
「何考えてるか分からない」と言われたことはありますか?私は前の職場で一緒に仕事をしていた10歳年上の女性からほぼ直接的に言われました。私から見て彼女は「分かりやすいものを好む人」だと感じました。「単純明快で答えが分かりきっていて、扱いやすい」そんな人といるのが彼女の人生の中でおそらく当たり前だったのでしょう。
しかしながら、私はかなり自分の中で考える静かなタイプで、A→B→CのところをいきなりCから話し始めたりします。そのため彼女は私が「黙っていて何考えてるのか分からない」「なぜ今Cについて話しているのか分からない」のです。また、彼女に対してお世辞を言ったりしないことも気に食わなかったのだと思います。人間味が溢れる血の通った人でなく「ロボット」のようで何を考えているか分からないような私に対し、どう扱っていいか分からない、初めての経験だったのかなと。
内心正直に言うと「あなたに理解されるほどこちらは単純明快ではない」なのですが、まあ言えませんよね。私自身辛い思いをしましたが、知能数が違う人ほどコミュニケーションはこちから擦り寄ることが大切だと当時の経験から学びました。
高知能者が気をつけること①自分の中で完結させない
黙っていると余計に分からないので、少しでも思ったこと、今の自分の現状を相手に伝えるのです。話を聞いて内心(〇〇ということか)と思うだけにあらず、「〇〇ということで認識あってますか?」「難しいですねw」など間にコメントしていくのです。頷くことも大切ですが、喋ることで相手は一方的に捉えず、何を考えてどこまで理解しているのかを知ることができるのです。相手にとって「分かること=安心」です。もちろん失礼なことは言うまでもなくNGです。そして全てを話す必要もありません。
高知能者が気をつけること②人間味を出す
一般的にIQが高い人は雑談が苦手と言われています。しかし、頑張ってちょっとした小話をすることで、相手には人間味のある人だと思わせることができるのです。相手の意外な一面を知るとあたかも「お!この話しは自分しか知らないはずだぞ」と距離が縮んだように思うのです。血も涙もない奴というイメージが一人歩きする前に、あるいはそのイメージを払拭するためにほんの少し努力することで、未来の自分が助かります。
最初は相手が意外だと驚くかもしれませんが、相手も同じように雑談を持ち込んでくるようになれば、作戦が成功したと思ってください。普通の人は話しかけにくい人にわざわざどうでもいい話をしようと思いませんから。
高知能者が気をつけること③自分にラベルを貼る
例えば、下の例ではどんな印象を持ちますか?
A.何考えているか分からない変な人
B.車に対する愛がすごくてマニアックだけど気さくでいい人
おそらくBの方が良い印象を持つでしょう。自分にラベルを貼ることは重要です。そもそも大抵の人間は「簡単なもの・単純なもの」を好みます。考えたり脳を働かせることは疲れるからです。自己啓発本がよく「漫画で読める!〇〇」などの本を出版するのはその理由も含まれます。
先ほどの例に戻りますが自分に置き換えて見たとき、「どちらが都合がいいか」を考えてください。もし自分がピンチになった際どちらのイメージの自分が助かるかを長い目で見るのです。Bのイメージを持たれると、周りから援助を受ける確率が高くなります。自分を分かりやすく、かつ明るく「相手にとって害のない人」を示すことが重要なのです。
高知能者が気をつけること④他人は自分を理解できない
「他人は自分を理解できないことを知る」ことは当たり前ですが、案外忘れやすいことです。特にIQが高い人などは自分と同じ知能数、また似た知能数の人がただでさえ少ないのです。一般的に「変わっている人」である人が普通の人に理解されて当然という考えは捨てるべきです。そんな人が周りにいるのが当たり前なら奇跡当然です。
よく考えると、相手に全てを分かってほしいと説得すること自体が自己中心的でおかしいです。自分には自分の考えがあるように、相手にも相手の考えがあります。多少悲しいですが、そう思っていると生きやすくなります。人に依存しなくてすみます。人に依存しなくなると強い心が持てます。いつも不安に苛まれていた自分とは別れ、行動的になります。自分は自分、相手は相手別の生き物と捉えましょう。
高知能者が気をつけること⑤苦手な人ほど多く話しかける
この人苦手だなと思う人こそ多めに話しかけることは大切です。苦手意識で避けると相手にバレます。バレるとどうなるかというと、さらに気まずい関係になるのです。私も苦手な人とお昼のランチの時間が被らないようにわざと時間を遅らせたり、ちょっと話しかける必要がある際は、何分もかけてシミュレーションをしました。
これは非常に効率の悪いことです。苦手意識のある人のために、言ってしまえば不要な時間を費やしてしまっているのです。
そうならないためにも、「思い切って話しかけ、一言二言多く話しかける」のです。思い悩むからもっと行動が遅くなります。1分間頑張るだけで、その後長時間思い悩む数時間をなくせます。
もし明らかに相手から嫌われていて話しかけて無視される恐れがあれば、多くの人の前で話しかけることです。第三者の目があるから、よほど相手がメンタル強い人でない限り返答してくれるはず。これは無視した場合人間性を疑われることは誰でも避けたいはずだからです。
IQのトラブルを感じている人の解決策になりたい!
ここまで私の体験談を踏まえながら、IQトラブルの改善法についてお伝えしてきました。まとめて見るとこんな感じです。
①自分の中で完結させず現状を伝える
②下手な世間話でもいいから人間味を出す
③自分にラベルを貼るのが正解
④他人は自分を理解できないことを知る
⑤苦手な人ほど一言多く話す
自分の世界観だけで生きていくのは楽かもしれませんが、コミュニケーションのトラブルはどのタイミングで起こるか分かりません。
その時「なんだか辛いな」とモヤモヤしてしまうのではなく、改善法を知っていると「なるほど。こうすれば自分も相手も気持ちよく過ごせるな→人生楽しいぞ!」となることができるのです。
記事内で少し触れた『高知能者のコミュニケーショントラブルーーーIQが20違うと会話が通じない』は、著者の方の口の悪さがめちゃくちゃ面白い本で爆笑の嵐間違いなしです。後半は考えさせられるような深い話しもあります。個人的にすごくおすすめです。
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